インテリアのコンセプト、どう決めればいいのか分からない。

これはインテリア会社のデザイナーや、新しく空間を作り変えようとしている方にとって、よくある悩みです。私自身も以前、同じように迷っていました。

そんな時、私はこうアドバイスしています。**「まずはインテリア コンセプトのキーワードを決めてみましょう」**と。頭の中にあるイメージは「上品で洗練された雰囲気」など抽象的なことが多いからです。こういうときにキーワードで明確にすると、空間の企画がとても具体的になります。

最近のトレンドを掴むために、人気インフルエンサーのアカウントをたくさん調べてみました。
🤳 彼らが投稿しているホームスタイリング動画 を分析して、そこから見えてくるコンセプトをキーワードとしてまとめました。今回はその結果から、今注目されているインテリア コンセプトキーワード8選をご紹介します。

直近1年間のインテリア コンセプト検索トレンド

以下は、過去1年間のインテリア関連の検索トレンドです。私の予想よりも、**プランテリア（植物インテリア）**の関心が圧倒的に高く、次にミッドセンチュリーモダン、そしてミニマルインテリアという順でした。

出典：Naverデータラボ

1. アンコモンスタイル（Uncommon Style）

「本当に好きなもので空間を満たす」という言葉を聞いたことはありますか？
私は最近、“ドトリ少年”というジブリ風カフェを訪れて、そのコンセプトを肌で感じました。まるでジブリ展のような内装で、訪れた人たちはその世界観を楽しみに来ているようでした。

「O'House」の2024年ライフスタイルトレンドレポートでは、こう紹介されています：

共通的なものよりも、自分の「好き」を詰め込む“アンコモンスタイル”が昨年は目立ちました。
これまでのようにトレンドに合わせて飾るのではなく、個人の趣味や関心を優先する傾向に変わっています。

人気のスタイルではなく、“自分らしさ”を基準にした個性的な空間づくりが注目されています。

2. プランテリア（Plant × Interior）

• 植物（Plant）とインテリア（Interior）の合成語

• グリーンを取り入れた空間演出

• ラタン、木材、アイボリーのトーンと植物の相性が良く、ナチュラルインテリアとしても人気
  

3. バイオフィリックデザイン（Biophilic Design）

• 生命や自然（Bio）＋愛（Philia）を意味する言葉

• 室内に自然の要素（植物、光、水など）を取り入れたデザイン手法

• 最近は病院やカフェのインテリアにもよく使われるようになっています

出典：Unsplash

4. ミニマルインテリア

• 不要な装飾や物を省いたシンプルなスタイル

• ホワイト、グレー、ブラックなど中立的な色味が中心

• 白い壁とシンプルな家具、最低限の装飾が特徴

5. コンテンポラリーインテリア

• 伝統的なデザインの対極にあるスタイル

• 幾何学的な照明やインテリア小物を使い、洗練された印象に

6. ヴィンテージインテリア

• 古い住宅や家具、レトロな小物などを取り入れたスタイル

• 暖かみのある木の色調や、昔ながらの窓枠・床材が印象的

• 日本の伝統的な建材（木、和紙）を使った空間も含まれる

出典：Unsplash

7. スカンジナビアンインテリア

• 北欧5カ国（デンマーク、スウェーデン、ノルウェー、フィンランド、アイスランド）発祥

• ホワイトやライトグレー、パステル調など明るい色合いで広く清潔感のある空間を演出

• ミニマルな家具デザインで、シンプルかつ上品な印象に
  

出典：Unsplash

8. ミッドセンチュリーモダン

• 1940〜1960年代にアメリカで流行したデザインスタイル

• マスタードイエローやオリーブグリーンなどのポイントカラーが特徴

• 金属やプラスチック、木材など異素材の家具を組み合わせて使う
  

自分の空間に合ったコンセプトをシミュレーションしてみませんか？

空間づくりで最も悩ましいのは、自分のニーズや好みに本当に合ったコンセプトを見つけることです。
はっきりとしたコンセプトがないと、クライアントや施工業者とのコミュニケーションが難しくなることもあります。

上で紹介したコンセプトキーワードを参考にしてみてください。
そして、3Dでコンセプトをシミュレーションしたり、提案書を作成したい場合は 👉 Archisketchのソリューションを試してみてください。